@ojimotecomic: 金曜日の夕方17時。 早川けんじは会社のドアを出た瞬間、大きく息を吐いた。 けんじ:(心の声)(終わった……) 5日間分の疲労が、一気に肩から抜けていく。 けんじ:(心の声)(明日仕事休みだし、カラオケでも行くか) 一度帰宅し、スーツから着慣れたシャツに着替える。 冷蔵庫から適当なものを出して夕飯を済ませ 財布とスマホをポケットに突っ込み家を出た。 Scene 2|いつものカラオケ 夜21時。駅前のカラオケ「メロディBOX」。 けんじはひとりカラオケの常連だ。 受付で「おひとりですか?」と聞かれることにも慣れた。 恥ずかしくも何ともない。 案内されたのは3階の小部屋。 最初の1曲を入れた。 けんじ:「世界が終わるまでは──離れることもない──」 画面を見ながら全力で歌う。 1人だから誰にも遠慮しなくていい。 音程を外しても笑う人はいない。 これが最高なのだ。 1曲目が終わりすぐに2曲目を入れる。 けんじ:「大きな声でピリカピリララ──」 歌い終わりマイクをテーブルに置く。 けんじ:「やっぱアニソンは最高だ」 仕事のストレスが歌声と一緒に空気に溶けていく。 Scene 3|乱入者 数曲歌ったところで。 ガチャッ。 部屋のドアが開いた。 入口に若い女性が立っていた。 さゆり:「あっ!ごめんなさい、間違えました!」 さゆりは顔を真っ赤にして素早くドアを閉めた。 けんじ:「ビックリした……」 けんじは胸を撫で下ろした。 けんじ:「部屋を間違えるのってあるあるだよなー」 マイクを持ち直し次の曲を入れた。 けんじが歌い始めて2曲ほど経ったころ。 ガチャッ。 またドアが開いた。 けんじ:(心の声)(またかよ!) するとさっきの女性が今度はおずおずと立っていた。 さゆり:「今回は……間違えて開けたわけじゃないです」 けんじ:「え?どうしたんですか?」 さゆり:「1人で来てるんですか?」 けんじ:「はい、そうですが……」 さゆりは部屋の中に入ってきた。 そのまま迷わずけんじの隣に座る。 けんじ:(心の声)(少しお酒臭いな。酔っ払ってるのか?) さゆり:「私も1人で来てるんですけど、よかったら一緒に歌いませんか?」 けんじ:「いやいや、なんでですか?1人で歌いたくて来てるんじゃないですか?」 さゆり:「そうなんですけど、さっき間違えて部屋を開けた時に」 さゆりは少し恥ずかしそうに続けた。 さゆり:「部屋からすごく良い匂いがして」 さゆり:「なんの匂いなのか気になって、また来ちゃいました」 けんじは目を大きく開けた。 けんじ:(心の声)(匂い……) けんじ:(心の声)(まさか……今日塗ってきたあれか) (回想シーン) 男性は仕事から帰宅すると玄関にAmazonのダンボールが置き配されていた 男性:「荷物届いてる」 中身は友人からお薦めされたステラホワイトという練り香水 男性(心の声):「せっかくだし塗ってみるか」 カラオケに行く前にこの練り香水を塗っていた (カラオケの部屋のシーンに戻る) さゆりはけんじの首元にそっと顔を近づけた。 くんくんと、匂いを確かめるように嗅いでくる。 さゆり:「好きすぎる匂いで一緒にいたいなって思って。だめですか?」 けんじ:「ダメじゃないです」 さゆり:「ありがとうございます」 さゆりはぱっと笑顔になった。 Scene 4|一緒に歌う 店員に事情を説明し同じ部屋で歌うことになった。 けんじは追加料金を払い、2人分のドリンクを注文した。 さゆり:「何歌うんですか?」 けんじ:「基本アニソンばかりで…」 さゆり:「アニソン好きなんですか!?私も好きですよ!」 さゆりはリモコンをすいすいと操作し、慣れた手つきで曲を入れていく。 さゆり:「これ知ってます?」 けんじ:「それ知ってます。好きな曲です」 さゆり:「じゃあ一緒に歌いましょう!」 2人でマイクを持ち歌い始めた。 しかし問題があった。 さゆりが体をけんじにぴったりと密着させたまま歌っているのだ。 時折、顔をけんじの首元に近づけ深く匂いを吸い込んでいる。 けんじ:(心の声)(全然集中して歌えない) 画面の歌詞が頭に入ってこない。 しかしさゆりは気にせず歌い続けている。 Scene 5|違うマイク 3曲ほど歌ったところで2人は一息ついた。 けんじがドリンクを一口飲んでいるとさゆりがもたれかかってきた。 さゆり:「けんじさんって、普段もカラオケ来るんですか?」 けんじ:「毎週来てますよ。ひとりで」 さゆり:「毎週!?すごい」 さゆり:「私も週1で来たいんですけど、友達の都合が合わなくて。でも最近ひとりカラオケ覚えたんです」 けんじ:「ひとりカラオケ最高ですよね」 さゆり:「最高ですよね!!」 2人の意見が初めて完全に一致した。 次の曲のイントロが流れ始めた。 さゆりがマイクを手探りで探す。 テーブルの上のマイクではなくなぜか別の方向へ手が伸びた。 ぐっ。 けんじ:「っ──!」 さゆり:「あっ……違うマイク掴んじゃった」 けんじ:「酔っ払いすぎですよ」 さゆり:「ごめんなさい……でも」 さゆりはけんじをちらりと見上げた。 さゆり:「……悪くない感触でした」 2人はその後もアニソンを歌い続けた。 さゆりは歌いながらも何度もけんじの首元に顔を近づけ匂いを確かめていた。 けんじ:(心の声)(全然集中して歌えない) しかし悪い気はまったくしなかった。 Scene 6|お開き 3時間ほどが経ったところで2人は店を出た。 さゆり:「今日はありがとうございました」 けんじ:「こちらこそ」 さゆり:「アニソン仲間ができて嬉しかったです」 けんじ:「私もです」 さゆりはにっこりと笑い手を振った。 さゆり:「またどこかで会えたらいいですね」 そのままくるりと振り返り歩いていった。 けんじはその背中が見えなくなるまでその場で見送った。 帰り道。けんじは夜風の中を歩いていた。 けんじ:(心の声)(まさかこんなことが起きるなんな) けんじ:「ありがとう」 ステラホワイトとお薦めしてくれた友人に感謝する男性なのであった #漫画 #マンガ #モテおじ #モテるおじさん #pr
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Monday 17 August 2026 12:46:41 GMT
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Comments
ググガガ :
まぁ、待て待て!怖いお兄さんが裏に居るぞ〜
2026-08-17 21:10:06
16
as :
おかしな時計だよ
2026-08-18 21:26:08
0
ko :
悪くないマイク😳
2026-08-18 01:24:26
0
はむちゅた🐹 :
どこで買える?
すぐ買うわ
2026-08-17 15:48:38
0
user71201507067403 :
その後の展開無いってことは、ただカラオケ代浮かしたかっただけかな?
2026-08-17 21:19:36
4
サブタンク :
話が うますぎる😅
2026-08-18 05:34:51
1
ハイボール :
マイクくらいあったかな(笑)
2026-08-17 23:40:40
0
カツオちゃん :
連絡先交換すると思ってた
2026-08-17 22:34:42
0
ラー :
どんなマイクだよ。
2026-08-18 01:18:21
1
light :
最後に私の絵を買ってくださいの流れかと思ったのに
2026-08-17 22:21:30
0
kenken :
ワロタ😁
2026-08-17 22:34:20
0
バル :
2軒目でベッドがあるカラオケに行くのかと思ったじゃないか
2026-08-17 20:41:29
1
あかさたな :
違うマイクで違うカラオケしろ
2026-08-17 15:44:48
2
ちょんちょん :
今度1人でカラオケ行ってみよーっと!
2026-08-17 23:08:16
0
やんやん :
んな事、あるか~!
2026-08-17 21:48:47
1
KOᗰᗩティー :
進〇ゼミのマンガみたいやな
2026-08-17 21:40:52
2
おーかーず :
つつもたせ🤣🤣🤣
2026-08-18 12:41:45
0
ZETT :
😂😂😂
2026-08-17 14:21:13
2
c_RiiCheN :
🥰🥰🥰
2026-08-18 10:16:52
0
Y :
😳😳😳
2026-08-18 23:19:19
0
zizi :
😳😳😳
2026-08-18 11:03:26
0
まさかど :
🥰🥰🥰
2026-08-18 12:51:03
0
user7uth2zjz41 T♥️Mmy :
🥰🥰🥰
2026-08-18 13:35:04
0
かずさん :
😳😳😳
2026-08-18 07:57:10
0
ほみ :
😳😳😳
2026-08-17 14:04:01
0
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