@ojimotecomic: 土曜日の午前。都内のアパート「グランシティ武蔵」。 原田雄二は段ボール箱を次々と運び込みながら、額の汗を拭った。 雄二:(心の声)(やっと引っ越し完了か……) 雄二:「よし、挨拶に行くか」 Scene 2|挨拶 アパートの203号室。雄二の隣の部屋。 雄二はドアをノックした。 数秒後、ドアが開いた。 若い女性が立っていた。 寝起きなのか、ゆったりとした部屋着姿だ。 雄二:「突然すみません。隣の202号室に本日引っ越してきました原田と申します。よろしくお願いします」 雄二は粗品の袋を差し出した。 りか:「あ、ありがとうございます。松本です。よろしくお願いします」 りかは袋を受け取った。 雄二:「お騒がせすることもあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします」 りか:「は、はい。こちらこそ」 雄二は軽く頭を下げ、自分の部屋へと戻っていった。 りかはドアを閉めその場に立ち尽くした。 りか:(心の声)(なんだろう、今の…) Scene 3|忘れられない その日の夜。りかは部屋でソファに座っていた。 テレビがついている。 しかし画面の内容がまったく頭に入ってこない。 りか:(心の声)(なんだったんだろう) 昼間の数秒間が頭から離れない。 Scene 4|翌日 翌日の日曜日。昼過ぎ。 りかはアパートの廊下に出た瞬間、隣の部屋のドアが開く音がした。 雄二が出てきた。 雄二:「あ、松本さん。おはようございます」 りか:「お、おはようございます」 雄二はエコバッグを持ち、買い物に行くようだ。 すれ違った瞬間 りか:(心の声)(っ……また) 体がじわりと熱くなった。 雄二はりかの様子に気づくことなく階段を下りていった。 りかはその場に立ち尽くし雄二が消えた方向をしばらく見つめていた。 りか:(心の声)(……もう無理だ) Scene 5|訪問 夕方。りかは202号室の前に立っていた。 手には、昨日雄二からもらった粗品のお返しとして買ってきたお菓子の袋がある。 りか:(心の声)(これを口実にすれば……) りか:(心の声)(いや、でも何がしたいんだ私) りかは自分でもよくわかっていなかった。 ドアをノックする。 数秒後、ドアが開いた。 雄二:「あ、松本さん。どうしましたか?」 りか:「あの……昨日いただいたお返しに、と思って」 雄二:「わざわざありがとうございます」 りか:「あの……」 雄二:「はい?」 りかは少し躊躇ってから、意を決したように口を開いた。 りか:「失礼じゃなければ……少しだけ、お部屋の中に入らせてもらえませんか?」 雄二:「え?」 りか:「引っ越しの片付け、まだ終わってないですよね。手伝えることがあれば……と思って」 雄二:(心の声)(いや、ほぼ終わってるんだが) 雄二:(心の声)(でも断る理由もないな) 雄二:「あ……じゃあ、散らかってますけど、どうぞ」 りか:「失礼します」 Scene 6|部屋の中で 202号室の中。段ボールがいくつか残っているが、概ね片付いている。 雄二:「散らかってますけど、どうぞ座ってください」 りか:「……はい」 りかはソファに腰を下ろした。 しかし体の内側が、じわじわと熱くなっていく。 雄二がお茶を用意しようとキッチンへ向かった。 りか:(心の声)(この部屋……全部この匂いがする) りか:(心の声)(だめだ、頭がくらくらしてくる) 雄二がコップを持って戻ってきた。 雄二:「どうぞ。」 りか:「……あの」 雄二:「はい?」 りかは立ち上がり、雄二の方へと一歩近づいた。 雄二:「……?」 りかは雄二の首元に顔を近づけ、静かに匂いを吸い込んだ。 雄二:「え、ちょ」 りか:「ハァ……」 また、吸い込む。 りか:「ハァ……っ」 りかは体をぐらりと傾け、雄二にもたれかかってきた。 雄二は慌ててりかの体を支えた。 雄二:「ちょ、ちょっと、大丈夫ですか!?」 りか:「……大丈夫じゃないかもしれないです」 雄二:「え」 りか:「この匂いのせいで……昨日からずっと頭がおかしくなってて」 雄二:「匂い?」 りか:「原田さんから漂ってくる匂いです。昨日挨拶に来てくれた時からずっと忘れられなくて」 雄二:(心の声)(匂い……) 雄二には思い当たることがあった。 雄二:「もしかして……これですか?」 雄二は洗面台の脇に置いてあった小さな箱を取ってきた。 ステラホワイト。 りか:「それ……なんですか?」 雄二:「練り香水です。同僚に勧められて買ったんですよ」 りか:「ステラホワイト……」 りかはその箱をまじまじと見つめた。 りか:「この匂いのせいで……私、おかしくなってたんですか」 りかはもう一度、雄二の首元に顔を近づけた。 りか:「好きです。この匂い」 りかはそのまま、雄二の腕に自分の腕を絡めた。 顔を上げ雄二をまっすぐに見た。 そのままりかの方から雄二の唇に自分の唇を重ねた。 雄二:「……」 りか:「ダメでしたか?」 雄二:「……ダメじゃないです」 りかは小さく笑い雄二の手をそっと取った。 りか:「じゃあ……こっちに来てください」 りかに手を引かれるまま雄二は寝室へと向かった。 ベッドの上で2人は寄り添うように横になった。 りかは雄二の首元に顔を埋めたままぎゅっと抱きついてくる。 りか:「ハァ…やっぱりこの匂い好きすぎる」 部屋の照明が静かに2人を包んでいた。 Scene 7|それから 2時間後。 りかは立ち上がり乱れた髪を手で整えた。 りか:「そろそろ帰りますね」 雄二:「はい」 玄関でりかが靴を履きながら、ふと振り返った。 りか:「あの、隣に住んでるんだから、またいつでも来ていいですか?」 雄二:「どうぞ」 りかはにっこりと笑いドアを開けた。 隣の203号室のドアを開け入っていく。 壁一枚隔てた向こうに、りかがいる。 雄二はその壁をぼんやりと眺めながら小さな箱を手に取った。 Epilogue|隣人 その夜。雄二はAmazonでステラホワイトを検索した。 まとめ買い用の3個セットをカートに入れる。 雄二:(心の声)(これは……切らせてはいけない) 注文ボタンを押しながら雄二は思った。 雄二:(心の声)(引っ越してきて正解だったな) 壁の向こうからかすかに物音がした。 りかもまだ起きているようだった。 #漫画 #マンガ #モテおじ #モテるおじさん #pr
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Tuesday 25 August 2026 06:03:35 GMT
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Comments
秋田 :
ね~よ笑
2026-08-26 07:27:20
12
ハッチ :
斎藤さん?
2026-08-27 05:06:20
7
きょうのカレー :
小池都知事が買い占めるかも
2026-08-29 11:22:45
0
JIN :
ありえない話😆
2026-08-28 14:35:45
2
23495 :
ありえない、捕まるでしょ
2026-08-30 00:49:35
0
ケイ :
その昔、睡眠学習のマンガがあってだな。
2026-08-27 03:31:41
1
rinuo7 :
やられた
2026-08-27 02:29:54
0
てりやきてりー :
これ見て買う人なんて…いるの?😅
2026-08-26 10:05:22
1
nuk-am :
😳😳😳
2026-08-25 15:30:18
1
しずか :
😳😳😳
2026-08-29 12:18:43
0
生野辰弥 :
😂😂😂
2026-08-27 01:28:06
0
user46559393175806 :
😳😳😳
2026-08-29 03:41:44
0
さん :
😳😳😳
2026-08-29 00:50:26
0
ak :
😳😳😳
2026-08-28 21:52:26
0
chonbo :
😁😁😁
2026-08-28 21:46:27
0
istp. :
😂😂😂
2026-08-28 15:33:53
0
yuko :
🥰🥰🥰
2026-08-27 22:24:46
0
金太文太 :
😂😂😂
2026-08-27 12:51:08
0
user0ydpr00cll :
😂😂😂
2026-08-27 08:35:15
0
さっき~ :
😂😂😂
2026-08-27 07:38:42
0
ささやん :
😂😂😂
2026-08-27 07:32:29
0
aikrf6 :
😂😂😂
2026-08-27 06:12:44
0
user6807987945214 :
😳😳😳
2026-08-29 05:50:32
0
a.oda :
😂😂😂
2026-08-27 00:12:39
0
とし :
😳😳😳
2026-08-25 06:08:27
0
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