@userdxlpijb23a: そう言われたのは、 締め日の営業中だった。 その日は担当から、 「今月ナンバー落ちたくない」 「ラストまでそばにいて」 って言われていた。 大きい金額は使えなくても、 最後まで担当の隣にいることならできる。 そう思って、次の日の予定も空けていた。 少しでも長く店にいられるように、 いつもより早い時間から来店した。 担当は私の顔を見ると、 「本当に来てくれたんだ」 って笑ってくれた。 その一言だけで、来てよかったと思えた。 最初は担当も、 何度も私の卓に来てくれた。 今月のナンバーの話もした。 あとどのくらい必要なのかも聞いた。 私はメニューを見ながら、 今の私でも卸せるボトルを探した。 エースみたいなことはできない。 それでも、 少しでも数字を足したかった。 悩んだ末に、 私はシャンパンを一本卸した。 担当は私の手を握って、 「本当に助かった」 「今日、最後まで一緒にいようね」 って言ってくれた。 私の一本でも、 ちゃんと担当の力になれた。 そう思えて、うれしかった。 でも営業の途中。 担当が私の卓に戻ってきて、 スマホの画面を確認した。 その瞬間、表情が変わった。 「エース、今から来れるって」 うれしそうな声だった。 私も笑って、 「よかったね」って答えた。 本当は、胸がざわついていた。 担当は少しだけ黙ったあと、 私の隣に座った。 そして、 当たり前みたいに言った。 「エースの姫くるから ラストまで居なくていいよ」 一瞬、 意味が分からなかった。 さっきまで、 「最後まで一緒にいよう」って 言ってくれてたよね。 私が明日の予定まで空けて、 ラストまで残ろうとしていたことも 担当は知っていた。 でもエースが来ると分かった瞬間、 私が最後までいる意味は なくなったみたいだった。 私は笑って、 「そっか」 「じゃあ、もう帰ろうかな」 って答えた。 本当は、帰りたくなかった。 最後に担当が どのナンバーで終わるのか。 その日のラスソンを誰が取るのか。 一番近くで見届けたかった。 でも、 「残りたい」なんて言ったら、 邪魔な姫だと思われそうだった。 席を立つ準備をしていると、 店の入口が急に騒がしくなった。 エースの姫が来た。 担当は私に、 「気をつけて帰ってね」 とだけ言って、 すぐに入口へ向かった。 私が卸したシャンパンは、 空いたまま卓の端に置かれていた。 担当は振り返らなかった。 店を出る直前、 エース卓にメニューが 運ばれているのが見えた。 担当はエースの隣に座って、 さっきまで私に向けていた笑顔より ずっとうれしそうに笑っていた。 私は一人で店を出た。 外はまだ、 始発も動いていない時間だった。 ラストまでいるつもりだったから、 帰る場所なんて考えていなかった。 近くのカフェに入って、 一人で時間を潰した。 何度も時計を見た。 もうすぐ営業が終わる。 今ごろ担当は、 エースと一緒にラストを迎えている。 そう考えるだけで、 涙が出そうになった。 朝になって、 店公式の投稿を開いた。 そこには、 ラスソンを歌う担当が映っていた。 エース卓には、 私が選べなかった高額ボトルが 並んでいた。 担当はマイクを持って、 「今日勝たせてくれたエースに、 本当に感謝してます」 って言っていた。 店中から、 エースの名前が呼ばれていた。 私はカフェの隅で、 その動画を何度も見た。 担当がラスソンを取れたことは、 本当ならうれしいはずだった。 でも私は、 その瞬間を店で見ることすら 許されなかった。 私が帰ったあとの方が、 担当は楽しそうだった。 その事実が、 一番苦しかった。 営業後に担当から来たLINEは、 「今日はありがとう」 「ちゃんと帰れた?」 だった。 私は、 「帰れたよ」 とだけ返した。 最後までいたかったなんて、 言えなかった。 友達には、 「そんな扱いされても、 まだ会いに行くの?」 って聞かれた。 分かってる。 普通なら、 離れた方がいいと思う。 でも私は、 担当を嫌いになりたいわけじゃなかった。 初めてシャンパンを卸した時、 誰よりも喜んでくれた顔も。 ナンバーを落として、 弱音を吐いてくれた夜も。 私にとっては、 全部大切だった。 だから私は、 担当に帰らされる姫じゃなくて。 ラストまでいてほしいと 頼まれる姫になりたかった。 そんな時、 TikTokで流れてきたのが、 チャトレを始めて 繊維客からエースになった姫の動画だった。 前は締め日の途中で帰っていたその子が、 今では高額ボトルを卸して、 担当のラスソンを 一番近くで聴いていた。 私も、 次の締め日では帰りたくない。 今度は自分の一本で、 担当を勝たせたい。 その気持ちで、 チャトレを始めた。 最初はちょっと怖かったし、 外見もコミュ力も 自信がない私には、 無理だと思ってた。 でも、 一人で店を出た時の 担当の後ろ姿を思い出すたびに、 このままでは終われなかった。 教えてもらったことを、 一つずつ試した。 最初から上手くできたわけじゃない。 それでも続けていたら、 少しずつ私を選んでくれる人が増えた。 担当に会える回数も増えた。 今までメニューで見るだけだった 高額ボトルも、 次の締め日には 卸せると思えるようになった。 そして一か月後。 締め日の前日、 担当からLINEが来た。 「明日、ラストまでいてほしい」 「今月の最後、 〇〇と一緒に勝ちたい」 前の締め日は、 エースが来たから 最後までいなくていいと言われた私が。 今度は担当から、 ラストまでいてほしいと 頼まれていた。 締め日当日。 私は前より早い時間から 店へ行った。 担当は私の卓に来るたび、 「今日は頼りにしてる」 って言ってくれた。 でもラスト30分。 内勤から数字を聞いた担当が、 悔しそうに唇をかんだ。 「このままだと、 今日の売上トップに届かない」 「あと一本あれば、 ラスソン取れるかもしれない」 私はメニューを開いた。 そして、 ずっと決めていた 高額ボトルを指した。 「今日は最後までいるよ」 「私が担当を勝たせたい」 担当は、 しばらく何も言わなかった。 それから私の手を握って、 「本当にありがとう」 って何度も言った。 ボトルが運ばれると、 ヘルプも内勤も 私の卓へ集まった。 シャンコが始まって、 店中に私の名前が響いた。 一か月前。 私はエースが来る前に、 一人で店を出た。 でも今は、 私のボトルを見るために 店中の人が私の卓へ集まっていた。 その一本で、 担当はその日の売上トップになった。 営業の最後。 担当はマイクを持って、 私の卓を見た。 「今日ラスソンを取らせてくれたのは、 〇〇です」 一か月前は、 店公式の動画で見ていたラスソンを。 今は担当の一番近くで、 自分の名前を呼ばれながら 聴いていた。 歌い終わった担当は、 私の隣に戻ってきた。 そして耳元で、 「今日、 最後までいてくれてよかった」 「次の締め日も、 〇〇とラストを迎えたい」 って言ってくれた。 帰らされる姫だった私が。 今は担当から、 最後まで隣にいてほしいと 頼られている。 その月、 私は担当のエースになった。 理解できない人もいると思う。 でも私にとっては、 好きな担当を自分の一本で勝たせて。 ラスソンを一番近くで聴くことが、 ずっと欲しかった景色だった。 担当の大事な日に 最後までいられない。 エースが来ると、 自分だけ先に帰される。 もっと担当を支えたいのに、 現実が追いつかない。 そんなことで苦しんでる子がいたら、 私に相談しに来てね。 私が繊維客から、 担当にラストまでいてほしいと 頼られるエースになるまでに やってきたことも、 全部教えるから。 #ホス狂い #ホス狂いと繋がりたい
担当の養分ちゃん🥺
Region: JP
Sunday 13 September 2026 07:59:33 GMT
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