@not.for.sale36: 人にはそれぞれ、なんとなく決まった役割がある。 面白いことを言う人。 話を聞く人。 みんなをまとめる人。 何を言っても怒らない人。 誰が決めたわけでもないのに、気づいたらそういうことになっている。 一度「優しい人」に分類されると、少しくらい嫌なことを言われても怒らないと思われる。 一度「しっかりしてる人」になれば、頼まれていないことまで、できて当然になる。 一度「聞き上手」になれば、自分が話すより、相手の話を聞いている方が自然になる。 不思議なのは、その役割を少し外れただけで、急に違和感を持たれること。 いつも笑っている人が黙っていると、機嫌が悪いと言われる。 いつも引き受けてくれる人が断ると、冷たいと言われる。 普段から何もしない人が一度手伝えば褒められるのに、いつも手伝っている人が一度休むと、どうしたのって聞かれる。 なんだか、随分と都合のいい仕組みだと思う。 でも、これって誰か一人が悪いわけでもない。 私だって、明るい人はいつも明るいものだと思ってしまうし、しっかりしている人には、つい頼ってしまう。 人をわかりやすい言葉で分類しておく方が、付き合うのは楽だから。 ただ、その分類から外れた部分を見たときに、どうするかなんだと思う。 「そんな人だと思わなかった」 この言葉を聞くたびに、少し不思議になる。 その人が変わったのか。 それとも、最初から知らなかっただけなのか。 私たちは案外、相手のことを知っているつもりで、知っている部分だけをその人の全部だと思っているのかもしれない。 優しい人だって、腹が立つ日はある。 明るい人だって、話したくない日はある。 しっかりしている人だって、誰かに任せたい日はある。 それなのに、いつもと違うだけで「らしくない」と言われる。 そもそも、その「らしさ」って誰のものなんだろう。 私が決めた私らしさなのか。 それとも、周りが私に期待している私らしさなのか。 人間関係にも利用規約があるとしたら、きっとそこには、いろんな決まりが書かれている。 でも、私が一番気になるのは、規約の内容じゃない。 誰かが勝手に決めた私の役割を、どうして私が一生守らなきゃいけないんだろう。 そう思いながら、画面の下を見た。 「同意する」 「同意する」 ……なるほど。 どうやら、役割を選ぶ権利はあっても、役割を持たない権利はないらしい。 ちなみに、この規約。 誰が発行したのかだけは、ちゃんと確認した方がいい。#人間関係

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Thursday 15 October 2026 23:08:32 GMT
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