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Bzhii
2026-10-25 11:30:09
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n4arm9o_01
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daykemahr42309
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体温計の表示を見た瞬間、風磨の動きが止まった。 「…………は?」 39.8℃。 「いやいやいや……ちょっと待って、39.8って……」 もう一度、体温計を確認する。 何度見ても、数字は変わらない。 「……お前、マジかよ」 思わず額に手を当てる。 さっきから熱いとは思っていた。  けれど、まさかここまで高いとは思っていなかった。 普段、○○は滅多に風邪を引かない。 少しくらい具合が悪くても、 いつもどおり笑っているような子だ。 だからこそ さっき玄関で倒れ込んできた姿が頭から離れない。 「……これ、夜間病院行ったほうがいいよな」 独り言のように呟き、 ベッドに横になっている彼女を覗き込む。 「○○、ちょっと起きられる?」 「……ん」 「病院行こう。熱、すげぇ高いから」 そう声をかけながら 背中に腕を回して身体を起こそうとした。 その瞬間。 「……っ、痛っ!」 彼女の身体が、びくっと大きく跳ねた。 「……え?」 風磨は慌てて手を止める。 「おい、どうした?」 「…………」 「どこ? どこが痛いの?」 顔を覗き込んでも、彼女はぼんやりとした目で 風磨を見つめているだけ。 「……大丈夫」 「いや、大丈夫じゃねぇだろ。今、痛いって言ったじゃん」 「……んー……」 まるで、質問の意味を理解するのにも 時間がかかっているようだった。 その様子に、風磨の胸がざわつく。 熱のせいで意識がぼんやりしているのか。 それとも、ほかに何かあるのか。 「……ごめん、ちょっと身体見せて」 なるべく優しく声をかけ、 彼女の洋服をそっとめくった。 そして。 「…………え?」 思わず、息が止まった。 お腹から脇腹にかけて。 赤い発疹が、いくつもできていた。 小さなブツブツが、肌のあちこちに広がっている。 「……なに、これ」 思わず眉を寄せる。 「○○、これ痛い?」 「………ん.........大丈夫」 「痒いとかは?」 「……わかんない」 返事にも力がない。 風磨はもう一度、赤くなった肌に目を落とした。 39.8℃の高熱。 身体を起こしたときの痛み。 そして、この発疹。 どう考えても、ただの風邪だけだと 片づけていい状態じゃない。 「…………」 胸騒ぎがする。 今は自分で判断している場合じゃない。 「○○」 風磨は彼女の服を元に戻し、そっと頬に触れた。 「……ごめんな。ちょっと辛いけど、病院行こう」 「……やだ……」 かすれた声が返ってくる。 「……しんどい……」 「うん。しんどいよな」 風磨は、彼女の髪を優しく撫でた。 「わかってる。ごめんな。でも、このままにはできないから」 「……風磨……」 「いるよ。ずっといるから」 その言葉に、彼女はかすかに頷いた。 「……よし」 スマホを置き、風磨は彼女のそばに戻った。 「○○、今から病院行くからな」 「……うん」 「ちょっとだけ頑張ろうな」 そう言って、彼女の背中と膝の下に腕を差し入れる。 いつもなら、抱き上げると恥ずかしそうに笑ったり、「重くない?」なんて聞いてきたりするのに。 今は、風磨の服を弱々しく握るだけだった。 「……っ、よいしょ」 慎重に抱き上げる。 彼女の身体は、腕の中でぐったりしていた。 「……○○?」 「……ん」 「痛くない? 息苦しくない?」 「……大丈夫……」 また、その言葉。 風磨は唇をきゅっと結んだ。 「……だから、その大丈夫は禁止だって」 いつもなら、ここで彼女が小さく笑う。 けれど、今日は笑わなかった。 そのことが、何よりも怖かった。 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 玄関の鍵を閉めるのも、 車の鍵を取り出すのも いつも以上に手間取った。 焦るな。 焦ったところで、彼女の身体に負担をかけるだけだ。 自分にそう言い聞かせながら 風磨は彼女を抱いたまま車まで向かった。 「……ごめんな、ちょっと揺れるよ」 声をかけながら、助手席のシートをできるだけ倒す。 そして、彼女の頭を支えながら、 そっと横になれるように身体を寝かせた。 「……痛くない?」 「……ん……」 「どこか痛かったら、ちゃんと言ってな」 シートベルトをどうするか確認しながら、 彼女の様子を窺う。 熱で赤くなった頬。 閉じかけた瞼。 額に浮かんだ汗。 それから、さっき見た赤い発疹。 風磨は彼女の手を握った。 「……○○、俺の声聞こえる?」 「……聞こえる……」 「よし」 握り返す力は、いつもよりずっと弱い。 「今から病院行くから。ちゃんと診てもらおうな」 「……ごめんね……」 「……は?」 「……こんな時間に.........   明日もせっかく、お休みなのに……」 その言葉に、風磨は思わず目を閉じた。 こんなときまで。 自分の心配より 時間や、明日のデートのことを気にしている。 「……お前さぁ」 握った手に力をいれる。 「何回謝んの?」 「……だって……」 「だって、じゃねぇの」 声が少しだけ震えた。 「俺は、お前が元気でいてくれればそれでいいんだよ」 彼女がゆっくりと目を開ける。 風磨は、できるだけいつもどおりの笑顔を作った。 「デートなんか、元気になったら何回でもできるじゃん」 「……うん……」 「だから今は、俺のことなんか気にしないで。自分のことだけ考えて」 そう言って、彼女の額にそっと手を当てた。 やっぱり、熱い。 「……よし、行こうな」 風磨はすぐに救急へ連絡した。 症状を伝えてすぐに見てもらえるように。 社内では彼女を不安にさせないように 声をかけ続けた。 「○○、聞こえる?」 「……ん……」 「大丈夫、ここにいるよ」 そう言いながら、風磨は彼女の手を握り続けた。 明日、どこへ行く予定だったかなんて もう頭になかった。 ただひとつ。 お願いだから、何事もなく いつものお前に戻ってくれ。 今の風磨の頭の中には、それしかなかった。 #妄想シリーズ #timeleszで妄想 #timelesz  #菊池風磨 #恋愛小説
体温計の表示を見た瞬間、風磨の動きが止まった。 「…………は?」 39.8℃。 「いやいやいや……ちょっと待って、39.8って……」 もう一度、体温計を確認する。 何度見ても、数字は変わらない。 「……お前、マジかよ」 思わず額に手を当てる。 さっきから熱いとは思っていた。 けれど、まさかここまで高いとは思っていなかった。 普段、○○は滅多に風邪を引かない。 少しくらい具合が悪くても、 いつもどおり笑っているような子だ。 だからこそ さっき玄関で倒れ込んできた姿が頭から離れない。 「……これ、夜間病院行ったほうがいいよな」 独り言のように呟き、 ベッドに横になっている彼女を覗き込む。 「○○、ちょっと起きられる?」 「……ん」 「病院行こう。熱、すげぇ高いから」 そう声をかけながら 背中に腕を回して身体を起こそうとした。 その瞬間。 「……っ、痛っ!」 彼女の身体が、びくっと大きく跳ねた。 「……え?」 風磨は慌てて手を止める。 「おい、どうした?」 「…………」 「どこ? どこが痛いの?」 顔を覗き込んでも、彼女はぼんやりとした目で 風磨を見つめているだけ。 「……大丈夫」 「いや、大丈夫じゃねぇだろ。今、痛いって言ったじゃん」 「……んー……」 まるで、質問の意味を理解するのにも 時間がかかっているようだった。 その様子に、風磨の胸がざわつく。 熱のせいで意識がぼんやりしているのか。 それとも、ほかに何かあるのか。 「……ごめん、ちょっと身体見せて」 なるべく優しく声をかけ、 彼女の洋服をそっとめくった。 そして。 「…………え?」 思わず、息が止まった。 お腹から脇腹にかけて。 赤い発疹が、いくつもできていた。 小さなブツブツが、肌のあちこちに広がっている。 「……なに、これ」 思わず眉を寄せる。 「○○、これ痛い?」 「………ん.........大丈夫」 「痒いとかは?」 「……わかんない」 返事にも力がない。 風磨はもう一度、赤くなった肌に目を落とした。 39.8℃の高熱。 身体を起こしたときの痛み。 そして、この発疹。 どう考えても、ただの風邪だけだと 片づけていい状態じゃない。 「…………」 胸騒ぎがする。 今は自分で判断している場合じゃない。 「○○」 風磨は彼女の服を元に戻し、そっと頬に触れた。 「……ごめんな。ちょっと辛いけど、病院行こう」 「……やだ……」 かすれた声が返ってくる。 「……しんどい……」 「うん。しんどいよな」 風磨は、彼女の髪を優しく撫でた。 「わかってる。ごめんな。でも、このままにはできないから」 「……風磨……」 「いるよ。ずっといるから」 その言葉に、彼女はかすかに頷いた。 「……よし」 スマホを置き、風磨は彼女のそばに戻った。 「○○、今から病院行くからな」 「……うん」 「ちょっとだけ頑張ろうな」 そう言って、彼女の背中と膝の下に腕を差し入れる。 いつもなら、抱き上げると恥ずかしそうに笑ったり、「重くない?」なんて聞いてきたりするのに。 今は、風磨の服を弱々しく握るだけだった。 「……っ、よいしょ」 慎重に抱き上げる。 彼女の身体は、腕の中でぐったりしていた。 「……○○?」 「……ん」 「痛くない? 息苦しくない?」 「……大丈夫……」 また、その言葉。 風磨は唇をきゅっと結んだ。 「……だから、その大丈夫は禁止だって」 いつもなら、ここで彼女が小さく笑う。 けれど、今日は笑わなかった。 そのことが、何よりも怖かった。 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 玄関の鍵を閉めるのも、 車の鍵を取り出すのも いつも以上に手間取った。 焦るな。 焦ったところで、彼女の身体に負担をかけるだけだ。 自分にそう言い聞かせながら 風磨は彼女を抱いたまま車まで向かった。 「……ごめんな、ちょっと揺れるよ」 声をかけながら、助手席のシートをできるだけ倒す。 そして、彼女の頭を支えながら、 そっと横になれるように身体を寝かせた。 「……痛くない?」 「……ん……」 「どこか痛かったら、ちゃんと言ってな」 シートベルトをどうするか確認しながら、 彼女の様子を窺う。 熱で赤くなった頬。 閉じかけた瞼。 額に浮かんだ汗。 それから、さっき見た赤い発疹。 風磨は彼女の手を握った。 「……○○、俺の声聞こえる?」 「……聞こえる……」 「よし」 握り返す力は、いつもよりずっと弱い。 「今から病院行くから。ちゃんと診てもらおうな」 「……ごめんね……」 「……は?」 「……こんな時間に......... 明日もせっかく、お休みなのに……」 その言葉に、風磨は思わず目を閉じた。 こんなときまで。 自分の心配より 時間や、明日のデートのことを気にしている。 「……お前さぁ」 握った手に力をいれる。 「何回謝んの?」 「……だって……」 「だって、じゃねぇの」 声が少しだけ震えた。 「俺は、お前が元気でいてくれればそれでいいんだよ」 彼女がゆっくりと目を開ける。 風磨は、できるだけいつもどおりの笑顔を作った。 「デートなんか、元気になったら何回でもできるじゃん」 「……うん……」 「だから今は、俺のことなんか気にしないで。自分のことだけ考えて」 そう言って、彼女の額にそっと手を当てた。 やっぱり、熱い。 「……よし、行こうな」 風磨はすぐに救急へ連絡した。 症状を伝えてすぐに見てもらえるように。 社内では彼女を不安にさせないように 声をかけ続けた。 「○○、聞こえる?」 「……ん……」 「大丈夫、ここにいるよ」 そう言いながら、風磨は彼女の手を握り続けた。 明日、どこへ行く予定だったかなんて もう頭になかった。 ただひとつ。 お願いだから、何事もなく いつものお前に戻ってくれ。 今の風磨の頭の中には、それしかなかった。 #妄想シリーズ #timeleszで妄想 #timelesz #菊池風磨 #恋愛小説

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