@tml_yumeco: 推しとな㉒@ゆめこ ーーーーー 「山下さん、これどうぞ。」 「ありがとう。〇〇さんは?」 「あ、ありがとうございます。」 プロジェクトの キックオフを兼ねた、 スタッフ数人と 山下さんを交えた会食。 仕事の延長とはいえ、 個室の円卓で偶然にも 山下さんの隣の席になり 私は終始緊張で 生きた心地がしなかった。 「〇〇さんって、打ち合わせの時と こうやって話してる時で 少し雰囲気変わるね。」 「え……そうですか?」 「うん。 ……なんだろ、すごく魅力的。」 ふっと距離を詰められ、 グラスを差し出す 山下さんの優しい声。 ふわりと近づいたその瞬間、 山下さんがふっと目を細めて 鼻先をかすめた。 「……やっぱり、良い匂い。」 「え……?」 「その香水、数日前の仕事で 風磨も同じ匂いした。」 「っ……!」 心臓がドクンッと 大きく跳ね上がる。 グラスを持つ手が微かに震え 動揺を隠すのに必死だった。 「……あ、えっと…… そうなんですね。」 焦って取り繕おうとしたものの、 頭の中が風磨のことで いっぱいになっていて つい言葉が滑ってしまった。 「風磨……さんも…… つけてるんですね。」 思わず呼び捨てにしそうになり 慌てて言葉を濁して口を塞ぐ。 山下さんはその一瞬の動揺を 見逃さなかった。 「……ふふ。」 口元を和らげると、 少しだけ顔を近づけて 周りに聞こえないように低く囁く。 「…ねぇ、もしかして? 分かっちゃったかも。」 息が止まるほどの緊張感に 私は固まってしまう。 「大丈夫。 ……ここだけの内緒にするから。」 「◯◯さんのこと、いいなって 思ってたから残念だけど。」 優しく目を細めて微笑む山下さん。 偶然にも秘密を 共有してしまったことで生じる、 どこか熱を帯びた距離感。 誰もが惹きつけられる その仕草に 一瞬だけ「かっこいいな……」と 胸が跳ねてしまう自分がいた。 これは本気なのか、 それとも面白がって 遊ばれているだけなのか。 読めないその表情に 甘い毒を含んだような余韻が残る。 風磨に言われた通りに 付けてきた香水のせいで、 まさかこんな風に 山下さんに気づかれてしまうなんて。 会話の輪に入りながらも、 頭の中は風磨のことでいっぱいで、 焦りばかりが募っていく。 宴会がお開きになり、 店を出た時にはもう 深夜1時を回っていた。 お店の前でタクシーを止めて 山下さんを案内する。 「今日はありがとうございました。 気をつけてお帰りください。」 「こちらこそ。 楽しい時間でした。」 タクシーに乗り込んだ 山下さんに手招きされ 小さく囁かれる。 「この時間だし、送ろうか?」 「あ、いえ。 タクシーですぐ帰れますので。」 「…風磨に怒られちゃうね。」 「…すみません。」 私はあまりのバツの悪さに 苦笑いした。 「冗談。 また仕事でね。」 山下さんは爽やかに帰っていく。 スタッフとも別れ 大通りで急いで拾った タクシーに飛び乗った。 車内に入り、 ようやく携帯を開く。 画面に表示されていたのは 風磨からの通知。 ー今どこ? ー連絡ないけど大丈夫? 最初は心配してくれていた メッセージも、 時間を追うごとに短く、 冷たい空気感を纏っていく。 最後に来ていたのは、 30分前のメッセージ。 ー今夜、帰ってこない感じ? タクシーはマンションに着き 急いで降りる。 遠ざかっていくタクシーの テールランプを見送り はぁ、と 大きく息を吐き出しながら エントランスへ向かおうとした。 ふと視線を上げると 見慣れた風磨の部屋のベランダに 手すりに深く腕をかけ、 じっとこちらを見下ろしている シルエットがあった。 慌ててマンションに入り、 自分の家へと向かう。 廊下の角を曲がると、 私の部屋の玄関のドアに もたれかかる風磨の姿があった。 「っ……風磨……」 足音に気づいて ゆっくりと顔を上げた風磨。 どこか疲れたような、 でも安堵したような表情で ぽつりと呟く。 『……部屋、入っていい?』 「……うん。」 鍵を開けて中に入ると、 パタンとドアが閉まると同時に 後ろからぎゅっと抱きしめられた。 『……遅い。』 『……心配したんだから。』 首筋に顔を埋められ、 低く揺れる風磨の声。 リビングに移動して、 私は小さく頭を下げた。 「実は山下さんと会食になっちゃって。 連絡できなくて。」 『……山下くんと……?』 「うん…… あと…香水…気づかれちゃったの。」 「……ごめんね、風磨。」 抱きしめる風磨の手が 一瞬止まる。 だけど、深く溜息をつくと 私の頭の上に温かい手を乗せた。 『……山下くん、 本当そういうとこ鋭いんだよね。』 「え……怒ってないの?」 『怒ってねぇよ。』 『……山下くんに 牽制できたなら、それでいい。』 『俺の〇〇だって、 ちゃんと分からせられたんだろ?』 くすっと意地悪く微笑む風磨。 「…いいの?」 『山下くんは誰かに 言ったりしないから大丈夫。』 「…なら、良かった。」 『それより。』 「…?」 『お風呂入る?』 「え?」 『疲れてるだろうから マッサージしてあげる。』 「……大丈夫。 お風呂は1人で入る。」 『だめ。 断るのはなし。』 「無理!恥ずかしい。」 『今さら? ほら、早く行こ。』 結局押し切られる形で 一緒にお風呂に入ることになり、 湯船の中で優しく 肩や足を揉みほぐされる。 「ふぅ…。」 『今日も1日、お疲れさま。』 「ありがと。」 『…今日、 このまま泊まっていい?』 「…うん。ぎゅってして寝たい。」 『ん。 今日は甘やかしてあげる。』 気持ちが全部 溶けていくような どこまでも甘くて 愛おしい時間が ふたりを 包み込んでいったのだった。 to be continued.💜 スパイスは効いたかな?💜 #timeleszで妄想 #timelesz #菊池風磨
ゆめこ
Region: JP
Monday 26 October 2026 10:36:31 GMT
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Comments
n_n :
続き気になる〜
2026-10-26 10:45:55
0
Kazumi Atsumi :
スパイス効きすぎでしょ😆やっぱ推しとな最高🫰💜
2026-10-26 10:53:43
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さよ姉 :
効果覿面の風磨の香水…意外と実は束縛強めな風磨も好き💜
2026-10-26 10:58:46
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ゆずぽんず :
風磨から心配LINEいっぱいくるの最高〜💜ナイススパイスです😏
2026-10-26 13:03:38
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n_n :
スパイス強かった!!
2026-10-26 10:45:44
0
HiRo :
山下先生最高なスパイスになってくれたね〜🥰さすがだわ〜😁😁😁
2026-10-26 10:58:33
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